令和の時代にブラック企業が沙汰される理由

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こんにちは。
アサノパパです。

ブラック企業に関するニュースを度々見かけます。
幸い、私の会社はブラック企業とは程遠いしっかりしたホワイト企業ですが、ニュースなどを見ているとブラック企業の働き方は残念に思う話ばかりです。
今回はそんなブラック企業の今後について考えてみたいと思います。

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ブラック企業の負のループ

怒る

ブラック企業という言葉は結構前から認知されています。
特長としては、部下へのパワハラ、過重労働、タダ働きなどの違法労働を強いて、若手の働き手を追い込んでいくような体質の企業です。
若手を離職寸前まで追い込んだとしても何のフォローも無く使い捨てていくなんてこともよくあります。

なぜブラック企業のような体質が生まれるのでしょうか。
その答えは、近年の労働形態の変化が大きく起因します。
以前の記事にも書きましたが、終身雇用が始まった頃はものづくりが日本の経済を支えており、ものをつくれば売れるという時代でした。
⇒働き方改革の本当の目的は企業の人件費を削減するため

その時代は、労働力を多く使えば使うほど、ものが大量に生産でき、それに比例して利益に繋がるという構造でしたが、現代では日本の消費人口が増えなくなったことによってその構造は崩れます。
ものをつくっても、価値が高くないと売れなくなり、終身雇用で確保をしてきた労働力は人件費として足枷になります。

そこでブラック企業が考えた利益を出すための人件費削減の方法は、違法で人情のないものでした。
タダ働きという違法な形で人件費を削減し、パワハラという違法な形で労働力をふるいにかけます。
確かに人件費削減という目で見れば効果はあるかもしれませんが、企業のイメージ悪くしたり、人件費を削り続けているので人手不足が慢性化したり等、総合的に見ると決して良くない事は明白です。

結局、冷静に考えてみるとブラック企業は負のループで自分を苦しめていることになります。
当たり前のように行う過重労働やタダ働きをして人件費を削った結果、人手不足と言うジレンマに陥ります。
その結果、社内の風土が悪化し、暴力に近い言葉で若手社員を追い込む上司が増えていきますが、その人手不足や社内風土の悪化は上司自身が招いたことなのです。
労働力を大切にしていたら慢性的な人手不足や社内風土の悪化は起こらないはずです。

これからの社会、ブラック企業は生き残れない

企業

これまでの社会は多数のブラック企業が生き残ってきましたが、これからの時代はそうはいきません。
その理由は、口コミのプラットフォームが広がり、ブラック企業はこれまで以上に優秀な労働力を入手しにくくなるからです。

これからはこれまでの大量生産の労働スタイルではなく、高品質なものを少量で売ったり、サービス主体で売ったりとう労働スタイルに変化します。
5GやAIが普及するに従い、通用する技術の変化がめまぐるしく、各企業は早い時代の変化についていける企業体質に変えていかなければいけません。

その企業体質の確立に必要なのが、質の良い労働力です。
これまでの量の労働力確保とは違い、少量で質の高い労働力の確保が重要になります。
実際に、この時代の変化の流れを察知した多くの企業が新卒一括採用の枠を狭め、高い技術力を持った中途採用の枠を広める動きに出ています。
つまり、質の高い労働力を確保できない企業は、これからの変化の早さについていけず、時代に取り残されることになります。

さらに、質の高い労働力を確保できるか否かは、今まで以上に企業の実力や風土に比例してきます。
その理由は企業の口コミプラットフォームの普及にあります。
例えば、「カイシャの評判」というサイトでは、実際に働いている社員が自身の会社に対して点数付けで口コミを行っており、その結果を誰でも見ることができます。
多くの口コミが寄せられており、その結果として平均点が付けられますが、ブラック企業であればもちろんブラックな内容の口コミばかりであり平均点もかなり低いので、社内風土の悪さは日本中に筒抜けになります。
また、今は閉鎖してしまいましたが「ブラック企業マップ」というものが存在し、ブラック企業と格付けされた企業がマップ上にどこにあるかがすぐにわかるようになっていました。
ですので自身が就職活動をする範囲のブラック企業をすぐに把握できるわけです。

このような情報のプラットフォームはこれからも増えていくと予想できます。
就職という一つの大きな市場において、これまで以上に情報の可視化はもちろん進んでいきます。

以上をまとめると、これからの社会は質の高い労働力の確保が重要になるが、ブラック企業にとってはこれまで以上に自社の風土が筒抜けになるので、質の高い採用は望めないことになります。
もし、自身の企業がブラック企業だと言う認識を持っている人は、迷わず辞めて良いと思います。
時代が変わって働き方は多様化します。
今苦しんでいるよりかは新しい働き方を見つけて、出遅れないために早く次のステップを踏み出すことが重要です。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はブラック企業の将来について考えてみました。
企業は都合の良いように労働力を自社の風土に染めあげようとします。
その結果、労働力が苦しんでいても中々辞める決断がつかないものです。
色々な本やWebサイト、また口コミなどの情報を整理し客観的に自分の労働環境が良いものかを改めて考えてみると良いです。
そして、ブラック企業で働いていることが冷静に考えると馬鹿馬鹿しくなると思います。
海外から見ると日本のこのようなブラック企業に働き続ける考え方は異常であり、海外の人はこのような苦しみを感じたらすぐに会社を辞めてしまいます。
ブラック企業に対して苦しんでいる人がいれば、一度冷静になりマインドコントロールを解いて、素直な感情で決断をとるようにしましょう。

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