アトピー持ちの家族が日本アトピー協会推奨品のななめドラム洗濯機を使用してみた【NA-VX900B】

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こんにちは。
アサノパパです。

我が家の洗濯機が寿命を迎えました。
8年程使用していたのですが、数か月前から樽の回転音がうるさくなり、最後には樽が動かなくなってしまいました。
家電のサイクルは8年と言われているので、十分に動いてくれてくれたと思います。

すぐに買い替えることにしたのですが、今回アトピー持ちの我が家にとって最適な洗濯機を買いました。
実際に使用してみたレビューを今回記載しようと思います。

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洗濯槽のカビが体に与える悪影響

カビ

洗濯槽に発生する黒カビ。
これは洗濯する過程で洗濯物に移り、さらには人の体に付着し悪影響を及ぼします。

洗濯槽はカビの格好の住処

人が生活する中でカビは様々な箇所に潜んでいます。
特に洗濯槽にはかなりのカビが潜んでいるので注意が必要です。

洗濯槽に付着するカビを通称「黒カビ」と読んでいます。
見た目が黒く、かなりの量が発生し、さらには取り除きにくいという嫌な特徴を持ちます。
洗濯機をしばらく使っていると洗濯槽周りから黒いワカメのようなものが発生しますが、これは黒カビが混じった汚れのかたまりです。
洗濯槽の中はカビが好むような湿度の高い環境であり、さらには洗濯機が清掃しにくい構造であるため、他の環境よりもカビが繁殖しやすいのです。

この黒カビに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私はこれまで縦型の洗濯機を使ってきましたが、洗濯機の黒カビがかなりしつこく、いつもどうにかならないかと考えていました。
縦型の洗濯機でも、洗濯槽クリーナーを使用しても一時的には綺麗になります。

参考⇒洗濯槽のカビがアトピーへ及ぼす悪影響とそれを強力除菌する洗濯槽クリーナー日立SK-1がすごかった

しかし、2、3週間使用すると徐々に黒カビが見えるようになり、1か月を超えるとワカメが発生するようになります。

洗濯槽のカビは衣服にも移る

そして、この黒カビの影響は洗濯モノにも移り、それを着たり拭いたりする人体にも移ります。

我が家のタオルは繊維の中に無数の黒い点が存在するカビに汚染されたタオルが存在します。
これは上記の黒カビが発生している洗濯機で繰り返し洗濯した結果です。
黒カビに汚染された洗濯槽でタオル等を洗濯すると繊維の質にもよりますが、その黒カビが洗濯物に付着します。
その黒カビは例え洗濯物をカラカラに天日干ししたとしても完全には除去できません。
このような環境で何度も繰り返し洗濯することで、洗濯物はカビに汚染されていきます。

黒カビが与える人体への影響

そして、黒カビに汚染されたタオルを使用したり、黒カビに汚染された衣服を着ることで、その黒カビが人体に付着したり悪影響を及ぼします。

例えば、喘息症状や肌荒れなど。
人によっては黒カビにアレルギー反応を示す人もいます。
このような人はカビの胞子を吸い込むことによって、軽度であれば鼻炎を発症したり、重いと気管が炎症し喘息を発症したりします。
食べ物のアレルギー反応はどの食べ物が悪さをしているか特定しやすいですが、食べ物意外のアレルギー反応は気づきにくいことが多いため厄介です。
特にカビに対するアレルギーは、カビは目に見えにくい特性を持つためカビを避けにくく、事前にカビを発生させないような環境づくりが大切になってきます。

また、肌にカビが付着することもあり、かゆみや肌荒れを生じることもあります。
カビが肌に付くなんてイメージ湧かない方もいらっしゃると思いますが、実際に肌に付着するカビを顕微鏡で観察することもできます。

体が元気な状態で皮膚の抵抗力も十分ある状態であれば、多少のカビが皮膚に飛んできても体の免疫がカビを寄せ付けません。
しかし、何らかの原因で皮膚の抵抗力が弱い状態であると、皮膚に付いたカビに対抗することができずに肌にカビが潜んでしまいます。

例えば、アトピー患者がよく使用するステロイド剤。
ステロイド剤を皮膚に塗ると、アトピー患者特有の皮膚の免疫反応の暴走を鎮めて痒みを抑えることができます。
しかし、ステロイド剤の免疫抑制効果がカビに対する抵抗力までも鎮めてしまうため、このような状態では皮膚にカビが付着しやすくなります。
これはステロイド剤の背反の一つであり、ステロイド剤を使用する際は特に皮膚を清潔に保った方が良いです。

初めての日本アトピー協会推奨品の洗濯機

日本アトピー協会が推奨する洗濯機がパナソニックより初めて登場しました。
我が家では洗濯機の買い替えにあたり、この推奨品を買ってみましたので今回レビューさせて頂きます。

日本アトピー協会推奨品とは

その前に、日本アトピー協会推奨品とは何かということを簡単ですが説明しておきます。

日本アトピー協会とは、現代病として今では有名になったアトピー皮膚炎患者向けに、有益な情報や支援を行う非営利団体になります。
この団体の活動の一部として、「アトピー患者が安心して使えるであろう商品を紹介する」という活動を行っていますが、この活動によって選ばれた商品を「日本アトピー協会推奨品」と呼びます。
この推奨品は、洗剤やタオル、またエアコンなど様々な商品に対して認定が行われており、推奨品として認定されると「日本アトピー協会推薦品マーク」を付与されます。
特に重症のアトピー患者の方は、生活用品一つを選ぶにしても肌への影響が心配になるものですが、この推奨品を選ぶことを一つの判断材料とすることができます。

アトピー患者に優しい洗濯機NA-VX900B

この日本アトピー協会推奨品の中で初めて洗濯機が登場しました。

それは、パナソニックから発売されているNA-VX900BとNA-VG2500とNA-VG1500の3型番です。
何れもななめドラム洗濯機でナノイー機能が搭載されている型番になります。

今回は3つの型番の中でも、一番機能として豊富なNA-VX900Bについて紹介します。

抜群の黒カビ抑制効果を誇る

NA-VX900Bには黒カビ抑制として効果のある機能が3つあります。

・温水泡洗浄W
・ふんわりヒートポンプジェット乾燥
・ナノイー
温水泡洗浄W

ななめドラム洗濯機が縦型洗濯機に対して弱いと言われている点が洗浄力。
ななめドラムは叩き洗いするのに対して縦型はたっぷりの水を使い洗浄します。
構造上、ななめドラムは水をたっぷり使い洗うことが困難ため、どうしても縦型に対して洗浄力が劣ると言われてきました。

その弱点を補うのが、パナソニック特有の「泡洗浄W」という機能。
洗剤を泡にして投入することで、衣服の繊維の細かいところまで洗剤を浸透させ、より汚れを落とすことができます。
単純に縦型と洗浄力を比較することはできませんが、下記のレビューにも記載する通り、縦型と遜色ない洗浄力であると感じました。

なお、下位機種のNA-VX300Aには”W”が付いていない”泡洗浄”という機能が付いています。
“泡洗浄W”は”泡洗浄”に対して泡の量が増えて洗浄力が増しているみたいです。
通常の”泡洗浄”では、給水時に洗剤を泡立てるのみですが、”泡洗浄W”はこれに加え循環ポンプで洗浄水を循環させ泡の量を増しているみたいです。

さらに温水を用いて泡洗浄Wを行うのが「温水泡洗浄W」。
これが私のお気に入りの機能で、かなり気に入っています。

黒カビには熱湯が有効という話はそれなりに有名ですが、50℃のお湯から黒カビに対して効果があるみたいです。
NA-VX900BL-Wの温水泡洗浄Wは40℃か60℃か選択することができ、60℃で洗浄すると衣服に付着した黒カビを一掃することができます。
カビ特有の臭いもきれいさっぱり消えます。

ふんわりヒートポンプジェット乾燥

ななめドラム洗濯機の一番のメリットと言っても過言ではない乾燥機能。

パナソニックのふんわりヒートポンプジェット乾燥は、以下の特徴を持ちます。

・安い電気代
・衣服の繊維がふんわり
・縮まない
・除菌効果

まず、通常の熱風を直接衣類に当てるヒーター乾燥と比較し、比較的低温を効率よく当てるヒートポンプ乾燥の電気代は半分以下とかなりお財布に優しいです。
さらに、直接熱風が繊維に当たらないため、乾燥後衣服の繊維がふんわりし、繊維が縮みにくいです。
さらに樽内だけでなく樽の外に熱風が循環されるのがななめドラムの乾燥機能ですが、衣服だけでなく洗濯機自体の確かな除菌効果も期待できます。

ナノイー

NA-VX900Bにはナノイー機能が付いています。
ナノイーとは微粒子イオンを用いてウイルスやカビなどを抑制する機能のことです。

ナノイーを用いて洗濯槽自体のカビ予防ができるだけでなく、普段水洗いできない帽子やスーツ、ランドセル等をナノイーの粒子だけで洗浄して、花粉やカビの抑制を行うことができます。
花粉症で悩む方は花粉対策として、洗えない衣服や鞄に着いた花粉を取り除くことも期待できます。

NA-VX900Bを実際に使ってみた感想

洗濯機

実際にNA-VX900B購入して約1.5か月程使用しました。
その感想を記したいと思います。

【良い点】
・縦型に劣らない洗浄力
・温水泡洗浄Wで衣類のしつこい臭いが消える
・乾燥機能で洗濯物がふんわり
・黒カビが全く発生していない
・電気代はそこまで高くならない
【悪い点】
・フィルター清掃が毎回必要で面倒

縦型に劣らない洗浄力

まず肝心の洗浄力ですが、今まで使用してきた縦型に劣らない洗浄力だと感じました。

ななめドラム型は洗浄構造の違いで縦型に比べて洗浄力が劣ると言われていますが、泡洗浄Wの効果が効いているのか、洗浄力が弱いとは感じません。
子供が服をよく汚すのですが、綺麗に汚れを落としてくれて満足しています。

温水泡洗浄Wで衣類のしつこい臭いが消える

今までの洗濯機ではどうしても落とせなかった汗や生乾きで住み着いたカビの臭いが、温水泡洗浄Wできれいさっぱりと消えます。

私も子供もよく汗をかく方ですが、何回も衣類を着ていると、これまでの縦型では落とせない臭いがしみついてきます。
ひどい臭いの衣類はこれまで捨てていました。

しかし、NA-VX900Bの温水泡洗浄W機能で60℃のお湯で洗浄することで、このしぶとい臭いは綺麗に無くなります。
洗濯物が臭くなることが多い我が家にとっては重宝している機能です。

乾燥機能で洗濯物がふんわり

他のななめドラムを使用したことないので他機種との比較はできないですが、乾燥後の衣類はふんわりしています。
コインランドリーで行う衣類の乾燥と同じくらいふんわりしていると言えば伝わるでしょうか。

今までの縦型では必要だった洗濯物を干すという過程が、ななめドラム型にすることで無くなったこともうれしいです。
我が家では寝る前に、洗浄⇒乾燥の流れをセットしています。
翌朝起きたら、洗濯物が乾燥されていてたたむだけの状態なので、家事の時短になります。

黒カビが全く発生していない

NA-VX900Bを1.5か月使用しましたが、黒カビは全く発生していません。

今までの使用してきた縦型は、洗濯槽クリーナーで一旦は黒カビを綺麗にしても、1か月くらいで黒カビが発生していました。
そしてその洗濯槽で洗う洗濯物、特にタオルに黒カビが移ることもしばしばでした。

しかし、NA-VX900Bはこのようなことは全く発生していません。
洗浄後に行う乾燥機能もしくはナノイーが黒カビの発生を防いでくれます。
ちなみにナノイーは乾燥機能を行わない洗浄を行った際に、洗浄終了後に自動で1時間ナノイーを実施してくれます。
もしくはメニューで「ナノイー」を選ぶと、花粉除去や消臭を行うナノイーのみを実施するという使い方もできます。

電気代はそこまで高くならない

ほぼ毎日乾燥機能を使用して、1か月の電気代は1,200円くらい高くなった程度です。

個人的には1,200円くらいであれば全然許せる範囲かなと感じています。
NA-VX900Bの乾燥は電気代が安くなるヒートポンプ式ですので、他のヒーター式のななめドラムと比較すると電気代は安くなっていると思います。

補足として、乾燥機能は夜の23時以降の電気料金が安い時間帯で実施しています。
電気料金が高い昼間に実施すれば、これより高くなると思います。
これでも少し高いと感じる方は省エネモードで乾燥をできたりします。

フィルター清掃が毎回必要で面倒

難点を一つ挙げるとすると、乾燥のフィルター清掃が毎日必要な点です。

取扱説明書にも記載がありますが、乾燥機能を使用する場合は乾燥フィルターにほこりがかなり溜まるため、毎回の清掃が必要になります。
他のななめドラム式も同じかもしれませんが、フィルターの清掃を行わないと乾燥機能が十分に効力発揮してくれません。

ただし、フィルターの清掃自体はそこまで時間はかかりません。
ほこりを簡単に取り除けるようなフィルターになっています。
ゴミ箱の上で手でサラっと埃を取り除けば良いだけですが、これが毎日となると少し面倒に感じてしまいます。

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回は日本アトピー協会推奨品であるななめドラム洗濯機NA-VX900Bについてレビューさせて頂きました。

アトピー患者の方は洗剤や柔軟剤を選ぶ際に、肌に優しい無添加なものや界面活性剤なしのものを選ぶと思います。
確かに洗剤や柔軟剤の成分は肌に悪影響を及ぼすものもありますが、それ以上に洗濯物に付着する黒カビの影響の方が要注意だと思っています。
NA-VX900Bは黒カビ抑制効果がかなり高いので、アトピー患者にオススメできます。

また、NA-VX900B自体、かなりの高機能の洗濯機であり、スマホで操作できたり、洗剤を自動計量・投入してくれたりと最新の便利な機能が揃っています。

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