キャンプでの最高のコーヒーの作り方【豆選び、ロースト、挽き方、ドリップ】

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こんにちは。
アサノパパです。

私はキャンプに行った際に必ずと言っていいほど飲む飲み物があります。
それはコーヒーです。
普段からコーヒーが好きで割と飲んでいる方ですが、キャンプで飲むコーヒーは格別の味です。
五感が研ぎ澄まされてより一層美味しくいただけます。
本日はキャンプで美味しいコーヒーを飲む方法を解説したいと思います。

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コーヒーの美味しさが決まるポイント

コーヒー

コーヒーの美味しさは豆の種類、ロースト、挽き方、ドリップ時の環境、温度・方法など様々な要素が影響しています。
その中でも一番影響が大きいのはコーヒー豆の選び方です。
キャンプで飲むコーヒーは豆選びから始まると思っておいた方が良いです。

以下に美味しいコーヒーを飲むためのポイントを幾つか記載しますが、味覚は人それぞれですので、その人に合ったコーヒーのおいしさもそれぞれです。
以下に書くのコーヒーの作り方はあくまで目安程度に捉えてください。
まずは、オーソドックスな以下の方法を真似してみて、コーヒーを何度も作りながら自分好みの味に徐々にアレンジしていけば良いと思います。

コーヒー豆の選び方

コーヒー

上に書いた通りコーヒーのおいしさを最も左右するのはコーヒー豆の選び方です。
コーヒー豆を選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。

・格付けで選ぶ
・香味で選ぶ

格付けで選ぶ

良いコーヒー豆とはまず豆の品質で決まります。
コーヒー豆にはいくつかの観点にて格付けがされており、高く評価された豆ほど品質の高い豆であり、おいしいと感じる可能性が高くなります。
格付けの観点をいくつか紹介します。

・標高による格付け
・サイズによる格付け
・欠点数による格付け

標高による格付け

コーヒー豆が育つ標高が高いほど1日の寒暖差の差が大きくなるので味がしまって酸味が強くなります。
コーヒーの酸味はローストした際にコーヒー独特の香味を豊かにするので、コーヒーの良さを決める1つの要素となります。

サイズによる格付け

コーヒーの1本の樹にはいろいろな大きさのコーヒー豆が実りますが、コーヒー豆が大きい方が見栄えも良くなり欠点数が少なくなるので高く格付けされます。

欠点数による格付け

一般的には300グラムのコーヒーの豆に含まれている欠点豆の数で格付けをします。
欠点豆が含まれていると発酵したような臭いを発し、コーヒー豆の香味を低下させる要因となります。

香味で選ぶ

コーヒー豆ごとに酸味や甘味などの香味を決める要素が違ってきます。
また同じ生産地でも品種により香味がかなり違ってきます。

一般的に良いコーヒーとは個性的な酸味やコクがあり、果実のような独特な香味、香りがあるものとされています。

例えばエチオピア産の豆は果実感のある個性的な香味のコーヒーが得られることが多く、またケニア産の豆はしっかりとしたコクと香味がありコーヒーの王様と呼ばれたりしています。

香味に関しては人それぞれの好みによりますので、いろいろなコーヒー豆を試しながら自身に合ったものを選んでいくと良いでしょう。
わからなければ店員さんにオススメの品種を聞くと良いと思います。

コーヒー豆は鮮度にもよる

コーヒー豆にも鮮度があり味を決める重要な要素となります。
コーヒー豆は取れてから、日が経つごとにどんどん劣化し香味が失われていきます。
購入してから、なるべく早くコーヒーを飲むように心がけたいものです。
コーヒー豆を保存するにしても、下記に示すように密閉できるビンに入れて保存するようにしてください。

また、生産地ごとに日本に輸入される時期が決まっています。
例えば、ブラジル豆は主に冬に輸入され、グアテマラ豆は主に春から夏先にかけて輸入されます。
つまり品種ごとに最適な購入時期が決まっており、輸入時期より遅れて購入してしまうとと香味が劣化した状態で購入することになります。

美味しくなるロースト方法

コーヒー

コーヒーの生豆は煎ることで初めてコーヒーらしい味と香りが生まれます。
コーヒーの生豆を煎る作業をローストと呼びますが、このローストの方法もコーヒーの美味しさを左右します。
コーヒー豆を買う際に既にローストしてあるものを選べばロースト作業は不要です。
その場合は、ロースト毎の特徴を把握しておけば好みの豆を狙って買えるので良いです。

ですが、特にキャンプでは生豆をローストする工程から楽しむことができ、自身でローストした豆で味わうはコーヒーより一層美味しく味わうことができます。
自身でローストする際は幾つかのポイントを把握しておく必要があります。

ローストの度合い

ローストの度合いは大きく分けると、浅煎り、中煎り、深煎りの3つに分かれます。
ローストが浅いと酸味を強く感じますが苦味が少なく、逆にローストが深いと酸味は減少し苦味が強くなります。

お店で売られているローストはさらに細かく8段階に分かれており、下段に行くほど深煎りで酸味が弱く苦味が強くなります。

・ライトロースト (最も浅煎り)
・シナモンロースト
・ミディアムロースト
・ハイロースト
・シティーロースト
・フルシティーロースト
・フレンチロースト
・イタリアンロースト (最も深煎り)

今の主流はシティーローストで酸味と苦味のバランスが取れています。
迷う方はまずシティーローストを選んでみると良いと思います。

キャンプでのロースト方法

コーヒーのローストは思ったより自分で簡単にできます。
本格的には焙煎機を用いると良いですが、簡易的には手すりの付いたザルとガスバーナーさえあればローストができてしまいます。
以下ではキャンプでローストすることを前提に簡易的な焙煎の方法を解説します。
本格的にローストをやりたい方は、それなりの焙煎機を買って、豆の軽量やロースト時間等の管理が必要になってきますが、キャンプで簡易的にやるにはそこまできっちりしていなくても美味しくローストはできます。

キャンプでのローストのやり方は以下の手順に従うと良いです。
特に重要なポイントとしてはローストムラができないように常にザル振り続けることと、ローストを止めるポイントを目視でしっかりと判断することです。

【用意するもの】
・手すりのついたステンレス製のザル
ロースト途中に豆が外に飛び出さないように蓋があるものが便利です。

・ガスバーナー(コンロ)
ガスバーナーの選び方は以前の記事が参考になるかと思います。
迷ったら以下のプリムスを買っておけば間違いなしです。
【ローストの手順】
1. 生豆の状態で欠点豆を見つけることができます。
全体的にさらっと生豆を一通り確認し、色が1つだけくすんだものがあったり、割れた豆があったり、カビが生えた豆があれば、ローストする前に取り除くようにしましょう。2. 人数分に必要なコーヒー生豆をザルに移しガスバーナーで中火で加熱します。
このときの注意点としては温度ムラができないように常に手でザルを振りながら豆を加熱すること。
またガスバーナーの火から20センチから30センチ位離して、水平に加熱すると温度ムラができにくいです。

3. 10分程加熱すると豆からパチパチと音が聞こえてきます。
これが俗に言う「1ハゼ」というものです。
ここでローストをやめればライトロースト位の程度になります。

4. さらに継続して2分間程豆を加熱するとまたパチパチという音が豆から聞こえてきます。
これが俗に言う「2ハゼ」というものです。
ここから秒単位で急速に豆の色や香りが変化していき、煙も発生します。
加熱をすぐ止める準備をしてください。
加熱しすぎると焦げてしまったり、豆に火がついたりしてしまうので注意が必要です。

5. 豆が好みの色にローストできたら加熱を止めます。
すぐにうちわであおぐなどをして1分程冷却を行います。

6. 豆が冷えたら全体的にローストした豆を確認し欠点豆を取り除いたらローストの完成です。
割れた豆や色付きが悪い豆、また焦げた豆などは取り除くようにしましょう。
光を当てると色の判断がつきやすいです。

コーヒー豆の挽く際のポイント

コーヒー

コーヒー豆を挽く際は主にミルを使います。
コーヒー豆を引く際の豆の粒度によって味が変わってきます。
粒度は大きく分けて3段階あり、粗挽き、中挽き、細挽きの3種類です。
粗挽きの方が成分がお湯に溶けにくいのでコーヒーの濃度は薄くなりますが雑味は出にくいです。
粗挽きはザラメ糖くらいのサイズになります。

逆に、細挽きになると苦味やコクは濃くなりますが雑味も出やすくなります。
細挽きはグラニュー糖くらいのサイズになります。

粒度はミルのダイヤル等で設定できるので、自身の好みとなるように挽きながら粒度を確認して調整してください。

手動ミルで豆を挽く際のポイントは、粒度の大きさが均等になるように、なるべく等速度でミルを回すことです。
粒度が均一でないと雑味やえぐみが出てしまいます。
また、コーヒーを挽いた後はすぐに酸化してしまうのでなるべく早くドリップするようにしてください。

オススメのミル

ミルはセラミックの刃のものを選ぶと良いです。
セラミックの刃はコーヒーを挽く際に摩擦熱が生じにくいことと、刃が錆びずに劣化しにくいからです。
また、キャンプに持っていくとなると、軽量コンパクトの手動ミルが適しています。

キャンプに持っていく際のオススメのミルを幾つか紹介します。
以下の3つは多くのキャンパーが使っており、口コミ評価も高く品質は満足できます。
これを持っておけば間違いないというものです。

ポーレックス

少々高めですが、一番信頼されている手動ミルです。
長く使うのであれば、一つ持っておいて損はないと思います。

ハリオ

価格で選ぶならハリオのコーヒーミルです。
価格は安いですが良質なミルであり、素材が金属ではないので軽量です。

キャプテンスタッグ

隠れた逸材のキャプテンスタッグのミルです。
ポーレックスが高いという人は、ポーレックスに似た外観でありながら品質的にも劣らないこちらをオススメします。

コーヒードリップのポイント

コーヒー

最後はドリップです。
ドリップは湯量や湯を注ぐスピードによってコーヒーの味わいが変わってきます。
キャンプではドリッパーにペーパーフィルターをセットして湯を注いでいくペーパードリップが主流となっています。

美味しくなるコーヒーのドリップ方法

ペーパードリップにおいて、美味しくドリップする際の手順を以下に記します。

1. ドリッパーをサーバーやマグカップの上に置く。
2. ドリッパーにペーパーをセット。ペーパーで折り目を折る必要があるものは、折り目を折ってから入れる。
3. コーヒー粉を入れ、ドリッパーを揺らしコーヒー粉を均一にならす。
4. 中央に「の」の字を書くようにドリップポッドを使って湯を注ぐ。あまり湯は入れず、粉全体を湿らす程度にしておく。
5. 30秒待ち、コーヒー粉を蒸らす。
6. ゆっくり「の」の字を書くように細く湯を注ぐ。粉の膨らみが4の1.5倍になるまで湯を注ぐ。
7. 湯量が半分くらいまでコーヒーがサーバーに落ちたら、次は6よりも手早く「の」の字を書くように湯をいっぱいまで注ぐ。
8. 以降、必要量のコーヒーがドリップできるまで7を繰り返す。

オススメのドリップグッズ

ドリップする際は以下のものが必要になってきます。
ドリップポッドは最悪無くても、コーヒーを抽出することはできますが、湯がこぼれたりスピード調整がしづらかっりと何かと不便です。
以下に紹介するものも多くの方が使用して、これを選んでおけば間違いないというものですので、迷った方はまずこれらを選んでおけばよいと思います。

ドリッパー

キャンプなので折りたたんで持ち運べるものが良いと思います。
こちらのユニフレームのドリッパーは折りたたんで持ち運べるので便利です。

ドリップポッド

IHにも対応しているコスパの良いドリップポッドです。
キャンプだけでなく、家でのIHヒータにも対応している点がうれしいです。

サーバーまたはマグカップ

サーバーはコスパ重視のハリオ。
コンパクトに持ち運びたいという方は多くのキャンパーが使用しているスノーピークのマグカップが良いと思います。

余ったコーヒー豆の保存方法

余ったコーヒー豆は風味をなるべく劣化させないように密封されたビンに入れて冷蔵庫に保管してください。
冷蔵庫で保管することで2〜3ヵ月は鮮度を保てます。

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました。
本日はキャンプで上手にコーヒーをつくるための知識を説明しました。
コーヒーは飲むだけでなく、つくる過程も楽しみがあります。
ローストする際やドリップする際の音や匂いによって癒されます。
また、飲む際にはキャンプならではの大自然を見ながらコーヒーを飲むことで、より一層コーヒーが美味しく頂けます。
コーヒーはつくる過程も含めて五感が癒されるものなのです。

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