新卒一括採用の廃止に大学生はどう対応したらよいか

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こんにちは。
アサノパパです。

もうすぐ春になり新卒一括採用を通った者たちが入社する季節になってきました。
当ブログで何回か伝えていますが、新卒一括採用の時代はこれから終わりを迎えます。
今回はその新卒一括採用の終わりに特化して話をしていきます。

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新卒一括採用が始まった理由

新卒一括採用は大量消費の時代に大量の労働力を企業が確保するために始まった慣習です。

昔は、車やテレビ、また冷蔵庫など同じような商品をほぼ全ての世帯が買い求める時代でした。
そのためものを売れば売るだけ利益につながるため、大量生産が企業が儲けるための鍵となっていました。

企業が大量生産を行うためには、その生産に比例した労働力が必要です。
しかもその労働力が企業のマニュアルに言いなりになってくれれば、大量生産を狙う経営にとってこれ以上の嬉しい事はありません。

会社に所属する人100%が上記のような単純化されたマニュアルを読んでひたすら作業するような労働力であるとは限りません。
もちろんいろいろなスキルを身に付けて、プロジェクトを自ら考えて引っ張っていこうとする人材も必要とされています。
ただし大量消費の時代には、そのような多様なスキルを身に付けた人よりも単純作業を延々とやってくれる労働力がの方が多く必要でありました。

そこで企業は、大学を出たばかりの世間の働き方の考えが身に付いていないピュアな大学生に対して、企業の思いどおりに洗脳を行い、会社に対して忠誠心を持って定年まで猛烈に働いてくれる社員に育てようと考えます。

これが新卒一括採用の始まりです。
中途採用を繰り返しいろいろな会社の働き方に触れた人間であれば、すでに働き方の確固たる考えが身に付いており、そういう人に対しては企業のマニアルが浸透しにくいのです。
そうではないピュアな新卒を大量に雇用し、企業独自の色に染めて、定年まで働かせ大きな労働力を確保しようとしたのです。

これから時代に新卒一括採用が向かない理由

これからは大量消費の時代ではなくて、様々な種類のものが少なく売られる時代に変わります。
また物を売るという仕組みからサービスを得るという仕組みに変わろうとしています。
これらの変化により新卒一括採用が不要となってきます。

新卒を戦力となるまで育てるためには、それなりのコストがかかります。
そのコストは将来の売り上げが予想できているからこそ先行投資できます。
要は将来の利益への投資にあたるのです。

これから時代は大きく変化しようとしています。
また、これらの変化の周期は著しく早いです。
そのためあるものが売られたとしてもまたすぐに新しいものが売られたり、別の種類のものへ人気が映ったりと、安定してものが大量に売り続けるっていうことが少なくなります。

また、AIや5Gの技術が進み、いろいろなものや機能がサービスで代替できるようになります。
ものを大量に売るというよりかは高品質のサービスの提供が望まれるようになるのです。

こうなると、大量消費を前提に作られた新卒一括採用の慣習は何のメリットも持たなくなります。
刻々変化するニーズに対応できるような即戦力の高い中途採用の人材を集めるほうがはるかに企業にとってはメリットが出てくるのです。

これからは新卒一括採用が徐々に廃止され海外のスタンダードに日本が近づいていきます。

大学を卒業する人はこれからどうすれば良いか

これから大学を卒業する人は以下の考えを持つ必要があります。

・大学卒業というアドバンテージが存在しない
・本当に自分のやりたいことを見つける
・好きなことを極める

これからは大学卒業と言うアドバンテージはどんどん無くなって行きます。
ただ大学を過ごして卒業すれば何かの企業に入って定年まで過ごせると言う話は逸話になってきます。
この流れは2流3流の大学になるほど顕著です。

そのため、大学をただ卒業するというだけではなく、大学を過ごしてきた中身を充実させる必要があります。
その過程で身に付けた経験や知識、また興味が、自分が本当にやりたい仕事を見つけてくれたり、その仕事においても活躍する土台を作りに役立ちます。

海外では本当に入りたい企業に入社するために少し遠回りをします。
まずは転職前提でベンチャー企業に入って安い給料でスキルや経験を身に付け、自分の価値を高めることができたら希望の企業の中途採用試験を受け、自分の好きな仕事で成果を出し続ける、ということがよく行われています。
ただし、これは本当に希望とする企業に入りたいという大前提の意思がなければ出来ないことです。

日本もこれからはそれくらい希望の企業に入る敷居が高くなりますが、こんな時代だからこそ仕事に対してビジョンを持ち好きなことを貫くことが、仕事との上手な付き合い方に繋がります。

特に、好きなことを極めるということは強く意識してほしいです。
私が、大学入学生に一言プレゼントするならば必ず「好きなことを極めよ」と言います。

これからは転職が当たり前の時代となります。
その中で「今の会社を離れたとしても提供できる知識やスキルが自分の中にあるか?」という問いかけに自信を持って答えられる人は、どんな企業においても活躍することができるはずです。
つまり自分の好きなことを極めるということは、自分がそのような人材になるための必要条件にあたるのです。

最後に

最後までご覧いただきましてありがとうございます。
本日は新卒一括採用の終わりについて解説しました。
これから大学を目指しまた大学卒業に向けて生活している方は、これからの生活は決められたレールの上を走る人生だとは思わずない方がよいです。
大学生活を送る中で、自分の興味を見つけ、その興味にどっぷり浸かることが、これからの仕事における成功の秘訣になります。

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